『人間道楽』 5-16. 170311

5-16. 心にこそエネルギーは必要

 

細胞にあるレセプター君には、

環境からの刺激に対する

基本的な反応が

 

2つ あります。

 

自分を成長させるために

栄養分などを探すとき

 

向かっていく「開いた」

状態と、

 

脅威が迫ってくるときに

離れるという「閉じた」

状態です。

閉じた状態の時には、

防衛反応が現れた

状態となってます。

 

僕たち人間も

進化しているとはいえ

基本的な反応は同じです。

 

喜びの反応と、

迫りくる恐怖などの

脅威への反応です。

 

 

そして、

上を向きながら、

下を見られないように

「開いた」状態と「閉じた」

状態を同時に発動する事は

出来ません。

 

 

もし、ライオンなどの

肉食獣に追いかけられる

様な事態になった時に。。。。

 

イメージしにくい方は、

眼がいっちゃってる犬に

追いかけられるイメージでも

構いません。。()

 

自分の持つ全力で

闘争するか逃走するか

に力を傾ける事でしょう。。

 

そんな時に、

近くに美味しいものが

見つかったからって

 

捕りに行く人は、

居ませんよね。。?

 

つまり生命を維持する為には

「閉じた」状態の方が

優先なのです。

 

 

「閉じた」状態の時には、

心にエネルギーも入ってきません。

 

 

人間は、生き物として

身体への栄養が必要ですが、

 

同じように心にも

栄養となるエネルギーが

必要になっています。

 

今までの時代を

振り返って観てみますと、

身体へのエネルギーを

手に入れるために

 

食べ物を探したり

食べたりする時に

心のレセプター君は、

自然に「開いた」状態に

なっていました。

 

それは、戦争の時代や

争いの絶えない時代であっても

同じです。

 

いわば、身体へのエネルギー補給と

心へのエネルギー補給が

できる「開いた」状態が連動

していた訳です。

 

 

ですが、冷蔵庫を始めとする

技術などの進歩。

コンビニなどの整備により

24時間いつでも食べ物を

入手できる安心感

もあり

 

現代の日本などでは、

 

半自動的に、

食べ物を得ることが

出来るようになりました。

 

このことは、

心のレセプター君を

一日中「閉じた」ままでも

 

少なくとも、身体に対する

補給が出来るという

時代になっています。

 

物質としては、

生きていけるというレベルです。

 

 

これは、量子力学など

エネルギーを主体と捉えた

観点からすると

非常に怖い状態なのです!

 

 

心を「閉じた」まま、

生きていけるので

 

心のエネルギーが循環しません。

 

心が澱み

心が歪んでくる病気が

後を絶たなくなってきます。

 

マインドフルネス。

今の状態を感じて

自分の心を満たしきる

といった事を考えてみると

 

殆どの時代や、地域では

自然に、当たり前に出来ていた

事なのではないでしょうか?

 

今の時代だからこそ、

心のレセプターが

「開いた」状態を意識的にする

必要が有ると思います。

 

意識的に「開いた」状態に

しないと「閉じた」ままで

過ごすことが出来てしまいます。

 

まず、自分の事を

物質だけの存在だという

考えがあれば

改めてみてください。

 

殻に閉じこもらずに

レセプター君を

開放して

今を、十分に感じて

楽しんでみてください。

 

逆に考えると、今の日本では

一日中、心のレセプター君を

「開いた」状態でも十分過ぎるほど

安全や、安心は確保されている

のですから。

 

 

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『人間道楽』 5-15. 170307

 

5-15. 意識の力

 

多くの親から受け取った

基本ソフトは、

欠乏感を生み出したり

分離意識をそれぞれの人に

与えます。

 

欠乏感は、

自分に足りない部分が

有ると思う考え方です。

 

だから、外から手に

入るモノや

資格、社会的地位などでそれを

補おうとします。

 

これは、

モノが有限であるという

思考回路ですね。

 

ニュートン力学の枠から

抜け出せないと

この思考に陥りがちに

なります。

 

まるで、椅子取りゲームの

様ですね。

 

必ず、椅子から あぶれて

はみ出す人が出てきます。

 

この思考は、勝ち負けや

優劣を生み出します。

 

でも、思い出してみてください。

 

自然界は、そんなに

意地悪なのでしょうか?

 

エネルギーは、

この世界の空間に

満ち溢れています。

 

それを、送受信できる機能は、

元々あなたに

備わっているのです。

 

エネルギーは無限です。

それを、あなたはいつでも

好きなだけ

好きなように使うことが

許されています。

 

人に与えられた

意識の力は強力です。

 

ほとんどの環境シグナルに

対して、どの様に反応するか、

 

もしくは、そもそも反応するか

どうかまで積極的に選択する事が

可能なのです。

 

そして、潜在意識にプログラムされた

行動を無効化するほどの

強い力を持っています。

 

自分の力に制限を

掛けないでください。

 

自分の価値を低く

評価しないでください。

 

その力が、自然の理と調和する時

人は、素晴らしい力が

発揮できるように

設計されているのですから。

 

 

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『人間道楽』 5-14. 170305

5-14. 環境と意識の力

 

少し整理します。

人への影響力が強いのは、

環境と、意識の力となります。

 

遺伝子は、非常に優れた

設計図ですが、

 

置かれた、その環境で

押されたスイッチにより

免疫系などのコントロール

発動される仕組みだと捉えています。

 

 

従来の生物学での考えのように、

遺伝子がコントロールしていると

する考えでは、

限界があるのです。

 

それは、環境による変化が

あまりにも大きく、

繊細であることから

全てに、上手く対応が

とれないという理由からです。

 

その為に、細胞はレセプターという

環境とのインターフェイス

生み出しました。

 

人の身体では、

これが五感となり環境からの

情報を常時、出し入れしている

ことになります。

 

更に、記憶を持ったり

想像力などの大きな力を与えられた

人の脳には、

この五感だけでは

対応が出来ず。

 

産まれてから、

環境に合わせた、詳細な情報を

その時代に、その地域で

生活している大人。

 

つまり親から、

ダウンロードする仕組みも

組み込まれています。

 

 

日常生活している環境の中で

強い力を発揮しているモノは

何でしょうか?

 

人からの影響ですね。

 

人からどう扱われるかは、

自分が自分をどう扱っているかによって

大きく左右されています。

 

そして、自分をどう扱うかは

親からの扱われ方がモデリング

されています。

 

親から受け取った、

OSオペレーティングシステム

の基本ソフトによって

コントロールされています。

 

極端な例を、示しますと

モノとして扱われた子は、

自分をモノとして扱い。

人からもモノとして扱われる様に

誘導していきます。

 

親と子という関係から、

上下関係が強く

インプットされた子は、

人との関わりを全て

上下関係として捉えがちに

なってしまいます。

 

怒りの感情によって

育てられた子は、

怒りの感情で人をコントロール

する術を覚えます。

 

そして、自分に対しても

常に怒りの感情を

手放せなくなります。

 

 

この時代に生きている人に

最も多い「悩み」に起因しているのは、

この親から基本ソフトが

バージョンアップされずに

放置されている事が、

一つ目の、課題であると

思っています。

 

心理学の言葉を借りると

インナーチャイルド」とか

アダルトチルドレン」となります。

 

その時に、受け取った

心のキズが

上手く手放せずに、

潜在意識の中に残ったまま

心の荷物となっているのです。

 

 

 

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『人間道楽』 5-13. 20170302

5-13. バージョンアップ

 

このように、

細胞は、

産まれよりも環境に

よって大きな影響を受けます。

 

「氏より育ち」という訳ですね。

人間として大切なのは、

 

家柄よりも、教育や環境と言う事に

なります。

 

と言う事は、

取りも直さず、

自分の人生は、

自分で変化させることが

出来るという事です。

 

この事は、生物学や

量子力学など科学的にも

既に証明されているのです。

 

 

ただ、この時に考慮しておかなければ

ならないのが、

幼い時に形成された

OSオペレーティングシステム

 

親から受け継いだ、

基本ソフトが、

邪魔になってくる時期が

出てくる。。。。ということです。

 

 

そんな時には、

躊躇せずバージョンアップで

上書きする事が

可能なのですが、

 

バージョンアップが出来ないと

思っているのは、

ただの「思い込み」なのです。

 

いままで、自分を育ててくれていた

プログラムは、

感謝と共に手放して

今の自分に合った

プログラムへ変更が可能です。

 

だって、急に道に飛び出したら

危ない!

ってことなんて、

そこそこの年齢に成ったら

 

腑に落ちてますよね。

 

でも、感情的に怒られたり

注意されたことが、

心の荷物となって残っているのです。

 

自分の思ったことを

そのまま、行動に移してはいけない。

とか、

 

感情を、そのまま表現すると

いけない。

などと形を変えてインプット

されているのです。

 

このカギとなるのは、

その幼かった頃の感情です。

 

 

簡単に説明すると、

「急に道に飛び出した

行動が危ない。」

ということは、

既に忘れ去られ

親に酷く怒られた時の

感情が、自分自身をジャッジして

深刻に捉えてしまっているのです。

 

こんな記憶が眠っていませんか?

「この子は、口が酸っぱくなるまで

言ってるのに、何度言えば分かるの?」

 

バージョンアップしたなら、

こう言えますよね。

「何回言っても伝えられないのは、

あなたの表現方法が悪いんじゃないですか?

感情的にばかりなってないで、

表現方法を変える工夫をしてみてください。」

って。。。。()

 

潜在意識には、感情に紐づけされて

保存されていますので、

何時頃の事か。

どんな状況だったか。

などは、顕在意識に

なかなか上がってきません。

 

その時の感情だけが、

際立って心に刻まれているのです。

 

潜在意識の中の感情に

支配されているのは、

行き過ぎたマイナス感情や、

思い込みなのです。

 

例えて表現してみれば、

身体が小さかった頃の服を、

いつまでも、着ているようなものです。

 

もう自由に、

自分の好みに合わせた

自分の身体のサイズに合う

服が選べるのです。

 

どんな感情を、

持ちたいか?

 

どんな風に振舞いたいか?

 

今の、あなたは自由に選べるのです。

 

 

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『人間道楽』 5-12. 170227

5-12. 防御モードの解除スイッチ

 

細胞膜のレセプター君は、

環境の変化へ

対応する為に

 

「防御モード」か、

「オープンモード」に

切替えが出来るように

なっています。

 

防御モードは、

反射的にスイッチが入りますね。

 

 

人の身体に置き換えて

単純な例で考えてみます。

 

周囲の氣温変化で

急に氣温が低くなると

瞬時に身体が強張りますよね。

 

少し難しく説明すると

末端の筋肉を固めることによって

毛細血管を収縮させて

人間のバイタルパート

(重要防御区画)への

血流を活性化させ

身体の重要部分を守ろうと

している訳です。

 

もっと簡単に表現すると、

手足の指などを犠牲にしてでも

血を脳や心臓、内臓などの

重要な部分に回して

生命の維持を優先させている訳ですね。

 

 

ですが、冷静に考えてみてください。

雪山の様な、特殊な環境では

この機能は、意味を持ちます。

 

手足の末端が凍傷に掛かって

でもバイタルパートを

護る必要が有る訳ですから。

 

指などが凍傷に掛かっても

仕方の無い状況だと言えます。

 

その様な、深刻な状況で

無いのなら、寧ろ血流は

末端の方が必要な場合が多くあります。

 

瞬時に身体を強張らせた

防御モードを解除するために

身体をほぐして、

筋肉を緩め

末端の毛細血管まで血流を

呼び戻すことが必要となるのですが。

 

これと同じことが、

心でも行われているのです。

 

他人の言動などによって

心のレセプター君は瞬時に

閉じてしまいます。

 

 

同じ部屋の中に、

苦手な人が居るだけでも

心のレセプター君の

防御スイッチが

作動する場合もあります。

 

そんな時に、

自分自身に問いかけてみてください。

 

「この状況が、

それ程、深刻な事態なのか?」

と。。。。。

 

実は、この時に思考回路が

勝手にストーリーを

作って連想ゲームを

したりしているのです。

 

例えば

この人は苦手だ。

  ↓

この人と一緒に居ると嫌なことが多い。

  ↓

この人を怒らせると嫌な事を言われる。

  ↓

嫌な事を言われたら、嫌な氣分になってしまう。

  ↓

嫌な氣分は一日中引きずってしまう。

  ↓

この人に、話しっかけられたら深刻な事態だ。。。

などと。。

 

少なくとも、生命の危機がある訳では

無いですよね。

 

でも、反射的に深刻な事態まで

持って行ってしまっている

心の癖があります。

 

 

こんな時に

心のレセプター君の

防御モードの

解除の仕方を

自分なりに作っておくと

便利ですよ。

 

エッ!

そんな解除方法が

有ったら苦労しない。

 

なんて思い込んでいる、

アナタ!()

 

 

簡単に出来るのです。

 

元々、思い込みの自己暗示に

掛かっているだけなので

 

単純なスイッチを

一つ作るだけでも可能になるのです。

 

例えば、手の平に解除ボタンが

あって、そのボタンを

ポンと叩くと

解除出来るとイメージして

 

単純な事から、

試してみてください。

 

例えば寒い日に北風が吹いて

身体が強張った時などに

手の平の解除ボタンを

ポンっと叩いてみる。

 

連動させるように、

実際に身体の

筋肉を緩めて緊張状態を解くのです。

 

こうやって、

小さなことから

習慣化させると

潜在意識が覚えてくれます。

 

そっか、

手の平スイッチが

ポンっと叩かれたのなら

 

防御モードは、

解除していいんだな。

なんて。。。

 

勿論、深呼吸など

他の方法でも可能ですので

自分に合った

解除スイッチを作っておくことを

お勧めします。

 

笑ってないで、

試して習慣化させて

みてくださいね。()

 

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『人間道楽』 5-11. 170222

前回のお話しを、
もっと分かり易く
表現してみます。

単細胞生物の脳は、
細胞膜と呼ばれる
表面にあります。


人間で言うと
皮膚に、その機能がある
と言う事になります。

環境から
つまり、
外界からの刺激に対し
生命を維持する為の
仕組みとして、
刺激を、
ダイレクトに受け取る様に
出来ているんですね♬

ある刺激に対して
反応と言う行動を
示さないと

生命を維持出来ませんから。。。

簡単に言えば、
逃げるとか、
寄っていくとかの行動に
移すことです。


レセプターという
受容体がセンサーと
なっています。

人間でいう五感だと
思ってください。

そして、次に
その情報を元に
エフェクターで行動する
とイメージしてみてください。

例えば、
美味しそうな
食べ物があったとしますと。。

レセプターは、全開状態で
その情報を
いろんな角度から
知ろうとします。

そして、
エフェクターを使って
寄っていきます。

逆に、それが敵だとすると。。

細胞膜でもある
レセプターは、
シャッターの様に閉じて
防御態勢となります。

エフェクターは、
そのモノから逃れようとします。

ココで、センサーである
レセプターの動きだけに
注目して話を進めていきます。


レセプター君の
外界から。
つまり環境からの反応は
喜びと脅威の
2つに大別されます。

通常は、
フラットな状態ですが
喜びセンサーが
働いた時には
オープン状態となって
そのモノを知り
取り込もうとします。

脅威センサーが
働いた時には
クローズ状態となって
自ら外壁になって
敵の侵入を防ぐのです。


実に分かり易いですよね。

そして、
複雑で高度化された
人間の脳は、

その高度化されたが故に、

今、ソコに脅威が無くても
クローズ状態にする事ができます。

過去や未来へ
思考を移行する
事により
簡単に出来てしまうのです。

イライラや、
不安などの感情によって。

『人間道楽』 5-11. 170219

5-11. 細胞の振る舞い

 

 

もう少し、細胞について

書いていきますね。

 

細胞の振る舞いや、

進化の過程を

知ることが

 

人としての、

有り方の参考になると

考えるからです。

 

ちょっと眠たくなるかもですが、

はるか太古の、

ご先祖のお話だと思って

読んでみてくださいね。()

 

 

細胞の知性は、

細胞膜にあると書きました。

 

細胞膜には、レセプターと呼ばれる

受容体があります。

 

レセプターの種類は、

沢山あります。

温度や、光など

それぞれが

環境からの特有の信号に

反応すると考えてください。

 

信号は、レセプターが

認識してくれますが

 

生命を維持するためには

適切な反応をしていかなければ

なりません。

 

その時に必要なのが

エフェクターです。

 

エフェクターは、

運動神経の様なものと

理解していただければ

分かり易いかも知れません。

 

レセプターとエフェクター

2つでセットになっています。

 

以前に書きました。

「爬虫類の脳」に相当する

反射が、この細胞レベルで

実現できている訳です。

 

レセプター・エフェクター

の複合体がスイッチの様な

働きをして

環境の信号に対して

反応を引き起こす

という事を行います。

 

このスイッチには

沢山の種類があり、

細胞膜のスイッチを

多く増やすことが

 

進化していく過程で

重要となってきました。

 

勿論、目的は生命を維持する為です。

 

細胞膜の表面積は

どんどん

大きくなっていきますが

単細胞では、限界が

出てくるのです。

 

そこで、この認識力である

スイッチを増やすために

細胞がとった行動は、

 

多数の細胞からなる

集団を作り始めました。

 

認識力を共有できるようになると

飛躍的に、認識力を高めることが

可能となります。

 

 

その次の、進化の過程で

細胞が、ただ単に集まるだけでは無く。

 

各細胞がそれぞれの役割を

分担する事によって

共同体としての

多細胞生物へと進化していったのです。

 

ここで、単細胞生物では

スイッチが細胞膜の役割だったものが

その機能は、神経系と言う

特殊化した細胞集団に

移り変わりました。

 

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