『人間道楽』 8-2. 20180212

8-2.全てのモノはエネルギーで出来ている

物質はエネルギーから成っていて、
絶対的物質なるものは存在しない。

これは、アインシュタイン博士の言葉です。


エネルギーというモノは、
常に運動して、
変化し続けています。
一瞬たりとも、じっとして
留まることは事は有りません。

苔が生すまで静止している様に見える
岩も、
躍動感溢れる若いイノチも
元を辿れば、波動エネルギーです。

少し違和感が、ありますか?

なぜ違和感が、あるのか考えてみましょう。

原子のレベルでは、
常時動き回っています。

ですが、僕たちの習った義務教育では
一般的には、物質と非物質とに分ける思考。
つまりは、古典物理学と言われるものの枠に
捉われた教育がなされました。

古典物理学は、間違いではありません。
ですが、そこに捉われると視野をごく限られた
狭いものにしてしまう事も事実です。

量子物理学では、この古典物理学を矛盾なく
説明できるうえに、その枠の外に
更に大きなエネルギーの世界が拡がっている事を
考察して実証までしてくれています。

そして、量子物理学はそのエネルギーが
無限であり、関係性を持っていることを
教えてくれます。

このエネルギーの出所を源(ソース)と
呼んで説明を続けます。

僕たち人間は、赤ちゃんや幼い子供だったころには
この源と肉体、そして精神が
しっかりと繋がっていました。

想いと行動が矛盾なく一致していたのです。
フィジカル(身体)とメンタル(心)が
無限のエネルギーと繋がっている状態
にありました。

だからワクワクしていましたよね。

ワクワクに従って行動していたので
更にワクワクが引き寄せられて
好奇心の尽きることが有りませんでした。

では、今はどうでしょうか?
源の在りかは、どこに行ってしまったのでしょうか?

人の生きるエネルギーは、食べ物からだけ
得られると思っていませんか?

これは、古典物理学のみを信仰してきた
ある種の弊害だと思います。
視野が、極端に狭くなってるだけで
今も、エネルギーの源は
あなたの直ぐ傍に寄添ってくれています。
あなた自身が、自ら氣付くのを
ただ待っているだけなのです。

エネルギーの源は、あなたの外の世界に
ある訳では無いのです。

あなたから見た外の世界は
エネルギーは有限で、
人と人との繋がりは希薄で、
なにかトラブルが起こったら
その要因も外に探しにいっている
状態では無いですか?

これでは、問題も発生するし
悩みも起きます。
そして何より無意識に自らの
フィジカル(身体)とメンタル(心)を
傷つけている事になってしまうのです。

エネルギーの源は、
他でもないあなたの内側に存在しています。

あなた自身を内観し、
自分を深く愛せていたことを
思い出すところから
スタートします。

あなたの想いを行動に
移してくれる身体に感謝していますか?
あなたの心を、
エネルギーの源に再接続して、
人生を謳歌して
みたくなりませんか?

『人間道楽』 8-1. 20180114

第8章

8. 何のために命を使いますか?

8-1.命を考える

あなたは、何のために生まれてきて
何に命を使いますか?

あなたにとって、人生の質は
何ですか?

今のご自分は、
自分らしく生きていると言えますか?

勿論、その時々の育つ環境や時代の背景に
人の人生は左右されていきます。

もし、あなたが幼い子供なら
その環境の影響から、
逃れる術は無いのかも知れません。

ですが、大人になった今も
そう言えるでしょうか?

ある調査では、
死ぬ間際での後悔の大半は
社会の期待に自分の「在り方」を決めさせたことと
なっています。

表現は様々です。
「もっと自分に素直に生きればよかった。」
「プライベートの時間を大切にすればよかった。」
「もっと感情を素直に表現すればよかった。」

自分の「在り方」は、自分で決められる。
そう、思われませんか?

自分を内観するといろんな事が
出てきます。

例えば、幼い心に残った承認欲求。
「認めて貰いたい」という氣持ち。

その心は、ある時期まで
あなたの原動力となって、
あなたを護り、行動の指針を担ってくれていました。

氣付くだけで、
その心を切り捨てるとか、
否定するとかでは無くて、
違った形でサポートしてもらう様に
切り替える事は可能です。

その氣持ちに感謝する事が出来れば、
その心は紛れもなくあなたの一部だと
理解できるからです。

その上で、自分を調整する。
まずは、身体から。
そして心を解きほぐし
今に集中する事で余分な緊張を
手放します。

これらの一連の流れは、
マインドフルネスミラクルタッピング®️
とリミットブレイクマスター®️を行うことで、
一層効果的に、誰でも自分自身で
実践する事が可能です。

思考だけで、視点を替えたり
習慣を変えていく事には、
限界が有ります。

思考である理性は、
まだエネルギー的に弱く。
周囲の状況や環境に
感化され易く、
強い意志を持っていたとしても
習慣化される前に、迷走してしまいがちになります。

タッピングとは身体からのアプローチです。
感情の元となっている、
身体との直接の関わりです。

身体への関わりは、当然 体感を伴います。
自分で出来て、道具も要らないから
どの様なタイミングでも実践可能です。
だから、無理なく続けることが出来るようになります。

『脳』という漢字を見てください。
にくづきという、編がついています。
にくづきは、肉という漢字が変形したもの。
つまりは肉体の事です。

ご自分の肉体を蔑ろにして、
心とだけで繋がろうとするから
『悩む』という漢字になってしまうのです。

思考だけのアプローチより、
肉体を通す事により格段の効果が期待できます。

心と脳の間に、
ご自身の身体が存在することを
忘れないでください。

ご自分の「在り方」は、ご自身で決められます。
ご自分のイノチの使い道を、
ご自身の手に取り戻してみませんか。

『人間道楽』 7-17. 171229

7-17. 『間』の中に可能性が宿っている

時間、空間、人間。

これらのモノには、
共通点があります。

字でいうと『間』
隙間が有るという事です。

この『間』は、今までに一般常識化されてきた
ニュートン力学をはじめとする古典物理学では、
あまり重要視されていませんでした。

例えば、空間を満たしている空氣には
抵抗があり速く進むほど抵抗が
大きくなると言ったような程度でした。

ですが、量子物理学の世界では
その世界観を一変させます。
その「時空」や「人と人との間」には、
無限の量子が存在するのです。

空間にある量子は分かり易く言うと、
方向性を示していない波動エネルギーです。

方向性を示していないとは、
「可能性」と言い換えるほうが
分かり易いかも知れません。

そして、その量子の性質は方向性を示した
より強い波動に同調し共鳴します。

量子的に観れば、
人は思考や、感情によって
方向性を示した波動エネルギーを外に
発信しています。

また、環境や状況によって
その空間に渦巻く、
方向性を持ったエネルギーを
受信します。
すみません、少し分かり難いですね。。。

先の空港内での話を基にすると、
出発ロビーには不安を始めとする
マイナス感情で満ち溢れていました。

そこに身を置くと、
思考である論理脳は働かず
周囲に、感情が感化されて不安になります。

理性の思考よりも感情のエネルギーの方が
早く出てきて強力だからです。

そうすると、論理脳はその感情に合った
理由を探すために使われます。
「飛行機に乗れなかったらどうしよう。」
「航空券を持っているのだから、
航空会社の人が何とかするべきだ」
「飛んでる飛行機も有るんだから、
自分の乗る便も飛ばせるべきだ」

そのまま外へ意識を向けると、
依存的な心理になって
自分の決断すべきことを忘れさせ
他者に何とかしてもらおうと
行動してしまいがちになります。

そんな時に、
空間をエネルギーのフラットな場所へ移すと
感情は、収まってきます。
そうすると論理脳は
正常に働きやすくなるのです。

空港のお話しでは、
蕎麦屋さんに入りました。

この時、『マインドフルネスタッピング®️』を
使うと凄く効果的です。
感化されたマイナス感情が
一瞬で手放せるからです。

感情の起伏を、少なくすることによって
人の脳である思考(論理脳)は
正常に働きだしてくれます。

そして、自分に向いた矢印を、
この時初めて、周囲の人に向けて、
「人と人との間」を利用するのです。

人と人との間には無限の可能性が
漂っています。
自分に、意識の矢印が向いたままだと、
自分の過去の経験の中でしか
思考は働かないので新たな発想は
浮かんできにくくなっているのです。

周囲の人に意識を向ける。
それも周囲の人が喜びや
笑顔に包まれているイメージを向けると。

後は、量子や潜在意識の領域に
委ねて大丈夫なのです。

それに似付かわしい、
発想や、現実を運んできてくれますから。

空港のお蕎麦屋さんの中では
僕は家族と一緒に居ました。

どんな感情を受け取りたいかは、
その時点で決まります。

一番大切なモノは、
家族の笑顔でした。
それが周囲に有れば、状況に関わらず
僕の感情は楽しんでいられます。

『人間道楽』 7-16. 171215

7-16. 機上にて

機上にて、この半日に起った記憶をたどります。
今でも、空港内はごった返していることでしょう。

空港に入った時に、溢れかえる人の波が
異常な状況であることを直ぐに伝えてくれました。

表示板を見ると、欠航の文字がずらっと並んでいます。

案内カウンターに出来た人の列。
そこに吸い寄せられるように進んで行った時に、
後ろからママさん(僕の奥さん)の声がした。

振り返ると、子供が1人居ません。。。
イラッとして「あの子は、どこへ行ったんだ!」と声を荒げました。

ママさんに「パパ凄く早足だったよ!」
と言われてハッとしたのです。

僕の心は、無意識に未来の不安に捉われていました。
もう一度、表示板を見直すと、
まだ自分の乗る便は表示されていません。

まだ時間は、十分にあるという事です。
それなのに、不安なまま列に並んだりすると
僕の思考は、並んでいる時間に
不安な感情に沿ったストーリーを
組み立ててくれていた事でしょう。

それも何が、最悪な状況かを探しながら。。。。。

見当たらなかった子供が、ようやく追いついてきました。
ディズニーのお土産を小脇に抱えた
子供達の表情には、不安の影が過ります。

この子たちを、不安にさせてるのは空港の異常な状況じゃない。
明らかに僕の言動だ。

僕の不安な感情が、無意識にイライラの
言動を引き起こして、
それが、子供たちに伝染している。

子供が抱えている、ディズニーのお土産に
目が留まります。

そうだった。
今回は、家族で休暇を楽しむことが目的だったのに、
自分でぶち壊しに掛かっていたんだ。。。

少し、心が『今ここ』に戻ってきました。
もう一度、案内表示板を見直してみると
やはり、搭乗予定のANA37便は
表示もされていません。

心を落ち着かせて、
この隙に出来た時間を味方につけることにしよう。

時間を味方につけるって、一見難しそうだけど
『今ここ』に戻ってきた心には
それほど、難しいことではありません。

なんせ、二日間ディズニーで楽しんできたのですから。
ディズニーでは
夢や冒険、いろんなアトラクションが有ります。
絶叫マシンも、その一つ。

例えば、ジェットコースターに乗る時は
ドキドキするけど、ワクワクもしますよね。

身体と心が、その状況を楽しんでいるからです。

そして、子供たちの笑顔を取り戻すのには、
まだ間に合います。

この状況を、アトラクションとして
楽しんでしまおう♬
そう思えたのです。

時間を味方につけるなら、是非とも空間も味方につけたい。
どっかに、寛げる場所は無いかな。。。。
っと見回すと、レストラン街が目につきました。

「何か、食べようか?」
そう言うと、子供たちはニコッと笑って
頷いてくれました。

レストランに入って、メニューを開くと
現金なモノで、お腹が減っている事に氣付きます。

それぞれに注文を済ませて、現状をスマホで確認。
やっぱり、ホテルも新幹線も満杯だね。
そう言うと、スマホを置いて子供たちと
ディズニーでの思い出話しで盛り上がる。

盛り上がっていると、注文した盛そばが来たので
頂くことにしました。
あれっ、こんなにお腹減ってたのか?

一氣に、お蕎麦を食べ終わると
身体が満たされました。
身体が満たされると心も大きくなっています。

考えてみれば、最悪の状況だなんて思っていたけど
嵐を遮る、空調の効いた空港内で、
食べ物も、飲み物も十分にある。
家族も、そばに居てくれる。

無いものに、焦点を当てて焦っていたけど
その他のモノは、全部揃っている。

持っている搭乗券を見ながら、
ANA37便は、飛ぶんじゃないかな。

なんて、出発ロビーで目の当たりにした光景は
既に過去のモノになって、
自分の呑氣さがおかしく思えるほどでした。

先程からの、状況は何も変化していません。
ただ、自分の感情がガラッと入れ替わっただけなのです。

『人間道楽』 7-15. 171210

7-15. 嵐の中の空港

前回のお話の続きです。

嵐の中、乗った機体が緩やかに動き出し
滑走路の先端まで移動していきます。

機内アナウンスで
「天候の回復を待ち、離陸いたしますので
もう暫くお待ちください。」
機長の落ち着いた声が、乗客の不安を軽減します。

離陸までの滑走路で待機した時間が20分。
「上手くできてるな。結局37便の出発時刻だ。」
なんとなく、そんな事を思っていた。

機体は鈍く揺れたかと思うと、
加速をはじめ みるみる背中に
Gが加わっていくのを感じる。

車輪からの激しい振動が、
大きな翼が風を捉えた瞬間に、
主翼を持ち上げる揚力に切り替わったのを身体が感じた。

フワッとした頼りない感覚が全身を包みこんだかと
思うと機体は、機首を雨雲へ向けて
急な角度でどんどん駆け上がっていく。

まだ、飛行機が発明されていない頃は
空は、鳥や昆虫など。
ごく限られた生き物たちだけのモノでした。

今現在、航空力学に支えられ
揚力や、推進力の技術も進み
人間は、当たり前の様に大空を飛べるようになった。

その土台は自然の摂理が支えています。

物理学などの研究がそれを解明して、
技術が現実に飛べる機体を作り出し。
経済が万人が飛ぶことの出来る環境を作り出した。

そして最後は、現場の方々の判断。
こんな天候の中で、飛ぶことにどんなリスクがあるのか?

機体の強度や、性能。
リスクを上回るマージン。
理論立てられた現実の数字と経験値。

どれをとっても、不安を払拭するのに十分だった。
素人の僕が、口を挟む隙間もない。

急上昇中の機体の振動は激しい。
飛行機が、頑張ってるのが伝わってくる。
嵐を引き裂いて上昇を続ける飛行機。

窓からの鈍い光の中で、
時おり稲光がフラッシュする。
それが、雨雲に入り光を遮断したと思った
次の瞬間、眩いばかりの
神々しい光が窓から差し込んできました。

雨雲を抜けたんだ。

機体の振動も無くなり
エンジン音だけが機内にコダマしています。

水平に保たれた機内が
安堵の感情に満たされます。

僕は、強張っていた身体を解きほぐすかのように
その日の、わずか半日の出来事を
思い返していました。

この半日ほどの間に起った出来事には
多くの学びが隠されている事に
氣がつきます。

『人間道楽』 7-14. 171129

7-14.ちょっとブレイクタイム

ちょっと趣向を変えて、ある体験を基にした
お話を書いてみます。

豪雨や嵐の中で、
飛行機に乗られた事が有るでしょうか?

昼過ぎから雨は、嵐の様相を呈してきました。
空港では、飛行機がどんどん欠航に
なっていく。
自分の搭乗する飛行機も
欠航になるかもしれない。

空港のロビーは不安な人達で
ごった返しています。

航空会社の案内係の方々は、冷静な対応で
事務的に事実だけを伝え
お客さんに落ち着いてもらおうとしています。

これは僕が、実際に経験した事の お話しです。

空港は、お盆やお正月の時より混雑していました。
僕が手にしているのは、
羽田空港(東京)18時発、伊丹空港(大阪)行き
ANA 37便の搭乗券。

この日は朝から天候が悪く、
羽田空港は離発着が困難な状態となっていました。

都心部の宿を探しても、全て満室で泊まることも
出来ません。

新幹線も満席です。
この段階で飛行機に乗る以外に手立ては
見つかりません。

チケットカウンターには、
長蛇の列が出来ていて
不安な顔をした人や、
イライラを隠せない人達で
ごった返していました。

他の方々と僕の唯一の違いは、
旅行会社で取ってもらった
格安のチケットだったので
航空券では無く、乗る便や座席まで指定された
搭乗券を既に持っていた事ぐらいです。

航空券なら、払い戻しは容易に出来るでしょう。
でも、格安の搭乗券の場合はどうなるの?

いろいろ、考えても拉致が開きませんし、
自然に闘いを挑んでも、
結果は明らかです。
案内係の方に詰め寄ったところで
何も変わらないでしょう。。。

第一あんなに並んでまで
詰め寄るつもりもありません。

混雑している出発ロビーを後にして
空港でのんびりと、
お蕎麦をいただくことにしました。(笑)

焦ったり、イライラを人にぶつけることで、
何とかなるのだったら、そうしていたかも知れません。

でも、折角家族で来たディズニーバカンス♬
最後まで、楽しい氣分で居たいじゃないですか。

こんなに人が居るのに、ビックリするほど空いてるお蕎麦屋さん。
みんな、どうなるか不安やイライラで食事どころでは
無いんだな。

花のお江戸の、盛り蕎麦に舌鼓をうって
呑氣にお店を出たところへ、
たまたま通りかかったANAの制服を着た
案内係の方。

搭乗券を見せて自分の乗る便が、
欠航になったかどうか訊ねてみると、
ANA37便は、あえなく欠航。

でも、搭乗券だったので直ぐに
他の便へ振り替えできるか調べてくれました。

案内係さん曰く 37便より1時間遅い、
関西空港行に振り替えられるとの事。
なんてラッキー。

でも、伊丹空港に車が置いてあります。
大阪以外の方は、あまり意識されていないと思うのですが
関西国際空港と、大阪国際空港伊丹空港)の距離は、
60Km以上も有るんです。

この距離は、飛行機だと数分ですが陸路では、
一時間以上掛かってしまいます。

空港に置いてある車の事を伝えると、
もう一度、調べ直していただけました。
何と、37便より20分早い出発予定の伊丹空港行に
振り替えることが可能だという事。

さすがANAさん対応が丁寧で早い。
お礼を言って、帰阪チケットを受け取りました。

ただ、帰りのチケットを手にしても、
欠航理由が「出発地悪天候のため欠航」が変わるとは思えませんが、
相変わらず混雑している、
出発ロビーはイライラと不安な氣持ちの
他に、既に諦めムードも漂っていました。

そんなマイナス感情の坩堝に居たくは無かったので
早々に、ガラガラの搭乗口を通ることに。

いつも使う、カード会社のラウンジに入ると
そこもガラガラです。

ラウンジでジュースを飲みながら、
天候が回復せずに、欠航になったとしても
ここで一夜を過ごせるな。
という安心感が湧いてきました。

偉そうな事を、言うつもりは有りません。
僕もこれが、休暇で家族と一緒でなければ
同じように、列に並んで係員さんに
イライラをぶつけて、
何とかしてもらおうと交渉していた事でしょう。

でも、子供たちの頭の中は まだディズニーリゾート中。
楽しい氣分の時に、
親の心配した氣持ちで不安にさせたく無い。
という氣持ちの方が少しばかり強かっただけです。

思っていたよりすんなりと、搭乗案内が流れます。
子供に「どうして出発 出来る飛行機と、出来ない飛行機があるの?」
と尋ねられ、思い付きで
「だぶん、出発出来ない飛行機は羽田に来られてないんだよ。」
なんて会話をしながら、搭乗機へ。

飛行機の窓から外を眺めると、
思っていた以上に強い暴風雨。
これでは、飛べなくても仕方ないな。。

『人間道楽』 7-13. 171111

『人間道楽』 7-13. 20171111

7-13. 外に出来た壁

自分の周囲に囲いを作ると
何の不具合があるのでしょうか?

また、その囲いの原因は
なんでしょう?

そのメカニズムをごく簡単に
説明します。
理解し易い事を優先させるために
極端な言い回しをしますが、
予め、ご了承ください。

自分の周囲に出来てしまった
囲い、垣根や壁は
実は、自分の内面の壁が
外の世界に反映されているだけなのです。

自分の内面に出来ている壁は、
余程の事が無いと
氣付かない様に
潜在意識が護っているのです。

だから、顕在意識は外側に囲いを
作って彷徨い歩いたり、
内側の壁の外を徘徊することに
なっちゃいます。

自己否定をする必要が
なくなるくらいまで
心が成長していないと
それに氣付くことは有りません。

僕は、この内面に出来た壁を
土壌や、その土の表面として
表現しました。

ですので、内観するとは
心の内面に作ってしまった
壁を崩し自分を一つに統合する事が
目的となる訳です。

以前、自分の内側の壁の中に
もう一人の自分が隠れている
と書いたことがありましたが
この壁に閉じ込められた
もう一人の自分が
氣付いて欲しくて、
統合して欲しくて、
外の現実世界に投影させているのです。

もう一人の自分は
あなたの心の成長を信じて
ずっと待っています。

自分の幼かった頃を
思い出してみてください。
物心が付きかけた
感情を素直に表現できていた頃です。

その頃は、まだご両親が自分の世界の
大半を占めていました。
だから、あなたはご両親の意にそぐわない
感情を、バッテンを付けて閉じ込めちゃった
だけなのです。

極端に書くと、両親に認めて貰えない
感情は、自分ではナイことにしないと生きていけない。
そういう風に思い込みました。

そして、自分で造った壁の中に
その感情を閉じ込めたのです。

そして、顕在意識に残ったのは
「認めて欲しい」という、思い込み。

この思い込みは、多くの方が
持っています。

其処からが、問題なのですが。
この「認めて欲しい」という
承認欲求を持ちながら、
自分の一部に隠し通さなければ
いけない部分があるということが、
自分の心と身体に、歪を作ってしまいます。

そのまま大人に成長しても、
他人に、一部を隠したままの自分を
認めて貰おうと頑張る訳です。
他人に認めて貰えなければ
自分で自分を認められないと
考えてるのです。

これが、大きな思い込みです。
自分で、自分を認められてない人を
他人は、認めてくれません。

これが、逆になっちゃってる訳ですね。
然も、一部を隠したままだから
より話は複雑になってきます。
この段階では、利用したり利用されたり
概ね、人間扱いはされていないし、
自分でも人間扱いしていません。

他人に認めて貰いたいと思っている場合でも
最終的には、自分で自分を認めることが
目的です。

だから、発想を逆転して
まず、自分を認めるところから
始めるのが、自然の理となります。

だから、まず内観する必要があるのです。
ここで、過去の閉じ込められた
感情に意識を向けると、
あることが、分かってきます。

そのバッテンを付けてしまった
感情たちは、元々認める必要も
許す必要も無いことが分かってきます。

唯一の間違いが有るとすれば、
バッテンを付けるというジャッジを
してしまった事の方です。
そのジャッジも、
その当時は本当に必要だったのかも
しれません。

少なくとも、その事であなたを危険から
遠ざけてくれていたハズです。

閉じ込められていた感情たちは、
紛れもなくあなたの一部です。
ただ、思い出して受容するだけで
浄化する必要も無ければ、
ましてや怖がる必要もありません。

だから『自己受容』なのです。
一般的には、『自己肯定感』
や『自己効力感』を上げようと
いう話も聞かれますが、
これも、逆です。

土台となる『自己受容』を整えれば、
『自己肯定感』や『自己効力感』は
自ずと上がってきます。