『人間道楽』 5-5. 170205

5-5. 身体に備わった臭覚センサー

 

 

臭覚の感覚が鋭い人は、

周囲に漂う匂いを感じてみてください。

 

臭覚というのは、

想像以上に、

重要な役割を果たしてくれます。

 

感情への働きかけが、

ダイレクトなのです。

 

それほど、臭覚というセンサーは

かつては、重要な役割を担っていました。

 

ワンちゃん などは

臭覚が特別に優れていますよね。

 

風に乗った、情報を

臭覚で嗅ぎ分けている。

 

危険な匂いや、穏やかな匂い

病氣の時なんかでも、

匂いが変わっているのですよ。。

 

 

臭覚は、生命維持の一端を

担っていました。

 

 

少し、時間を遡って説明しますね。

 

例えば、一昔前は

食べ物には製造年月日が

記載されていました。

 

今の様に、賞味期限や

消費期限は記載されていませんでした。

 

この消費期限などを記載するように

なったのには、それなりの経緯や

意味が有ったのですが

 

ここでは触れません。

 

 

製造年月日しか、

書かれていないという事は

取りも直さず

消費者側に、食べる時期についての

責任が有ったという事です。

 

市場などで、売られる

鮮魚や、野菜もそうですね。

 

新聞とかで、包装されて

買って帰るのですから

 

魚屋さんや、野菜屋さんなどとの

信頼関係で、今朝仕入れてきたもの

として扱われていました。

 

後は、購入者の目利きとなります。

 

賢いお母さんなどは、

まず、匂いを嗅いで

 

そのまま食べれるか、

火を通すことで安心して

食べれるか。。

 

あるいは、もう食べる時期を

逸してしまっているのか

を判断していました。

 

 

これは、ほんの数十年前の

時代のお話しです。

 

臭覚は、体調に左右されやすい

繊細なサンサーです。

 

それがゆえに、視覚や

文字情報に、その座を譲って

 

あまり信頼しなくなって

しまいましたね。。

 

それでも、

臭覚はその機能を失った

訳ではありません。

花の香りや、

優しい、髪の残り香。

 

食事をするときに

その美味しそうな匂いで

存分に楽しませてくれます。

 

ご馳走を、口に含んだ時に、

その匂いが頭の中いっぱいに

広がりますよね。

 

数え上げれば、

キリが有りませんが、

 

臭覚と言うセンサーを

フルに働かせれば、

今のエネルギーを

もっともっと、

感じることが出来ます。

 

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