『人間道楽』 7-1. 170729

第7章

7. 闇と光

7-1.一点の光

小さな一点の光を、見つけようとした場合。
眩いばかりの光に包まれていると、
探す氣も起きません。

夜空の星は、
夜の闇に包まれて初めてその存在が
認識できます。

より深い闇は、
瞬くだけの微かな光も際立たせてくれます。

だから光は、自ら闇の中に身を投じます。

身体を持つという事は、
防衛本能をも併せ持つこと。

重力は、常に身体にかかりますから
倒れたり、転んだりもします。

身体にキズが出来るのと同じように、
心にもキズは出来ます。

でも、重力に対しては筋力があります。
その、素晴らしい機能で
重力に逆らうことなく動くことが出来ます。

キズに対しては、自然治癒力という素敵な
力で対応してくれます。

心のキズは、心自身を強くしてくれます。
免疫力が発達し、ストレスに対応する事を
全身に覚えさせてくれます。

『幸福感』を得るには、
一旦、闇で身を包むことが必要なのです。

『幸福感』は、遠くにあって追いかけるモノでは
ありません。

今、自分の周りにある数々の幸福に氣付いてみてください。
そして、その幸福な事柄に感謝してください。
。。。。。。と言っても

中には、闇の中にあって幸福感など
得られないという方も居られるかもしれません。

自分の周辺に、感謝することなど出来る状況では
無いと、おっしゃる方が居られるかもしれません。

それは、本当ですか?

では、質問してみます。
① 空氣
② 水
③ 食べ物
④ お金
これらを、大切だと思う順番に並べてみてください。

どれも、この世に中にあって
循環する素晴らしいエネルギーですが

正直に言いますと、数年前の僕なら④、③、②、①
の順番に並べていました。

だから感謝の氣持ちも、その順番で湧いていました。

聡明な方なら、もうお氣付きだと思いますが
生命維持の観点から観てみると、
大切なモノの順番は、①、②、③、④に反転してしまいます。

空氣が無いと、5分ほどで生きていられなくなりますね。

この地球上にどこにでも、
当たり前にある『空氣』は
水で溺れた経験のある方や
喘息になった事のある方でないと
有難みは、湧いてこないと思います。

闇に身を置いて経験しないと感謝の
氣持ちは、湧いてこない様になっています。

生きていると毎日なにかが起こります。

でも、起きたこと自体は、幸・不幸の
性格を持っていません。

幸・不幸の性格付けをするのは僕たち
人間です。

何事であれ、事が大きければ大きいほど
そのエネルギーも大きいのです。
氣付きが得られると、エネルギーの大きさを
そのまま維持して 簡単に反転してしまうのです。

あなたも、今から
『今ここにある幸せ』を味わい尽してみませんか?