『人間道楽』 7-2. 170812


7-2.「あたり前」を「ありがたい」に変える

あなたは、光を探し求めるために
生まれてきた存在ではありません。

元々あなた自身が
眩いばかりの光の存在だからです。

あなたは本来、
光り輝く発光体だと言う事を
忘れないでください。

あなた自身に、かけがえのない
価値があるのです。

僕たちは、生まれて来てから
様々な経験を積んできます。

痛みを伴う経験や
試練。

厳しさに挫折したり
とことん自分を認めることが
出来ずに
過去を悔やんでみたり。
未来に不安を抱いたり。

一見、暗闇に見えるような
これらの経験が意味を持つとすれば
どう思いますか?

抽象的で分かり辛いですね。

例えば、紙に木の絵を描くとしましょう。

その木に、どこから光が当たっているかを
決めて光源も紙の上に描いてみます。

そうすると、光源の反対側には
影ができますね。

木の様に複雑な姿を持つものは、
至る所に影が出来ます。

影にも濃淡があり、
光源から回り込むほど
深い影が出来てきます。

絵を描くのが上手い人は、
この陰影を上手に操って
立体感を表現していきます。
影は、絵そのものに臨場感を与えてくれます。

同じように、
多くの痛みや
それによって出来たキズは
愛と感謝への氣付きを与えてくれます。

本来の自分自身を思い出して
自分から生まれてきた
全ての感情をジャッジすることなく
受容する。

自分と向かい合う時に
良い悪い。
善悪。
正誤。などの判断が入ると
自分を見失い。

影が拡がり
描いた木自身が見えなくなってしまいます。

自己受容を大切にしてください。
この身体と言う物質に
宿ってこそ生まれてくる感情を
大切にしてください。

そこに小さな感謝の氣持ちが生れます。
小さな感謝は、大きな感謝に導いてくれます。

自然に呼吸できていることが
当たり前だと思わないでください。

喉を潤す飲み物が
当たり前の様に出てくる環境を
当然だと思わないでください。

自分自身の身体が思うように
動くことが、当たり前である筈は
無いのです。

光が当たっているところには、
必ず影が有って、光を支えてくれています。

あなたが今、蔭に身を包まれているなら
光の中に居る方を祝福し
応援してみてください。

あなた自身が今、陽の当たるところに身を置き
光と共にあるのなら
蔭の存在に感謝してください。

感謝のエネルギーは、
より高い波動の愛のエネルギーに
導いてくれます。

波動とは、
簡単に言うと陽と蔭を順番に経験し
体験する事です。

蔭は、光に包まれる前兆だと捉えてみてください。
蔭にある時に、恐怖からくる怒りや不安に
身を焦がすと感謝の氣持ちは
生まれにくくなってしまいます。

逆に、陽と共にある時に
感謝の氣持ちを疎かにしてしまうと
影は、深い暗闇に変わっていくのです。

『今、ここにある幸せ』に感謝してください。
当たり前のことなど、何一つないことに
氣付いてみてください。