『人間道楽』 7-12. 171106

7-12. 心の『間』

本来の人と人との関係には、
上下関係は必要ではありません。

心の中に、囲いを作ってしまった人達が、
この上下関係に捉われて
あらゆる違いをジャッジする対称と
みなします。

優劣、善悪、勝敗。。。。

それはそれで学びの段階なので、
悪い訳ではありません。

数字を理解せずに、
足し算や引き算が出来ないように。
文字を理解せずに、
文章が書けないように。

そこには、ただ順番が有るだけです。

この囲いや垣根 自体も
自己防衛本能と結びつき
今まであなたの心を、
護ってくれていたので
決して悪いものではありません。

ですが、玉子の殻と同じで
時期がくれば手放さないと
心がそれ以上
成長できなくなっちゃうのです。

この囲いをずっと持ち続けていると
人と人との間で、囲いは成長し続けて
垣根となり、やがて大きな壁となってしまいます。

壁として成長させてしまったのは
他でもない、あなたの思考です。

いつまでも壁に意識を向けていると
自己受容を上げることは
出来ません。
心が成長出来ないのです。

脱皮して成長していく
動物を思い出してみてください。
脱皮する脱ぐべき皮に
執着する必要は無いのです。

自分の心となる、
土壌と向き合えないのは、
恐怖心が有る場合が多いと思います。

自分の中に、眼を背けたくなるような
汚い感情が渦巻いている。
思い出したくないような
暗い過去の経験が其処にある。

訳も分からず閉じ込めて、
蓋をしてしまった事すら
忘れてしまった時の
感情や体験が
溢れ出してくる。

などなどの思いが、
心のブレーキとなって
自分の心と向き合う事を
先延ばしにしてしまいます。

ですが、そんなあなたの潜在意識は
事あるたびに、
あなたがあなた自身の心と
向き合える機会を現実に
作り出していきます。

それが自然の摂理だからです。
人の心は、自らの成長を望んでいます。

まずは、自分の作り出す
幻想の垣根を手放し
そのエネルギーで
自分自身を内観し整える様に
思考を切り替える必要があります。

次に、『間』を大切に扱う。

『間』とは、
「人間」、「空間」、「時間」などなど
あらゆるものとの関係性の中にできる
隙間のようなもの。

あるいは、
言葉と言葉の繋がりの中にも
『間』は出来てきます。

武道の世界で言われる
『間合い』の『間』です。
お笑いの世界などで
言われる『間が良い』とか
『間をとる』とか言われている
あの『間』の事です。

物質に意識を捉われていると
その対象にしか意識が向かずに
『間』は見え難いモノとなってしまいます。
エネルギーの観点に立って
始めて感じられるのが『間』です。

『間』を大切に扱うとは、
あらゆる関係性を
丁寧にするという事です。

そうすると『間』が
味方についてくれます。

簡単に言うと
時間との関係では、タイミングが整い出します。
空間との関係では、周囲の空氣が良くなります。
これらを使って、
人との関係性は良くなっていきます。

この『間』の中に、
エネルギーを増幅させる作用が
隠されているからです。