『人間道楽』 8-3. 180305

8-3.マイナスのエネルギー

元々のエネルギーには、
良いも悪いもありません。
プラスもマイナスも無いのです。

ただ、身体を持つことによって
生まれるモノが有ります。

身体を源とした感情というエネルギーには、
身体に悪い影響を及ぼすものが
出てきます。

身体にとって悪い影響を与えるために
この感情のことを、ここでは
マイナス感情と呼びます。

マイナス感情は、
元々は身体を一時的に護るために
出て来てくれます。

発生した事柄に対して、
例えば身体に対する危険が近づいた時に
闘争するか、逃走するかの
準備をしてくれているのです。
そして、マイナスがあるのなら
プラスの感情もあります。

例えば食べ物を見つけた時や、
凄く興味をひかれた異性と出逢った時など。

鼓動が高鳴り、
幸せのホルモンが分泌されます。
生命の維持や、
種の保存を
本能的に導いてくれます。

だから、普通の動物や
人間の赤ちゃんなどには矛盾がありません。

普通の動物や赤ちゃんは、
常にマインドフルネスの状態にあります。
つまり、「今ここ」しか体感していないのです。

分かり易く言いますと
身体に対する危険が去ったら、
マイナス感情も一緒に
去っていきます。

プラス感情も、然り。

ですが、理性を司る
人の脳を持った僕たち人間は違います。

人の脳は、
時間を自由に旅する事が
出来るのです。

常にマインドフルネスの状態に
ある訳では、ありません。

時間を旅する想像力は、
創造する力を産み出します。

これが理性である人の脳だけが持つ
素晴らしい機能です。

それと同時に、
人は、なんでも器用にこなす
手を授かりました。

これらにより人は、
記憶を記録する術を得たのです。

情報は、人から人へと
時空を超えて伝えることが
できます。

それと同時に、
「今ここ」に無い危険にも
心を奪われる様になりました。

優先順位はマイナス感情が
優先されて、然も強力です。

自らのイノチに危険が迫っている時に、
食べ物や、異性などを氣にしている
場合では無いという事です。

多くの方が、
このマイナス感情に
心を捉え続けられている様に感じます。

マイナス感情を、
生み出さない様に訓練してみたり。

マイナス感情を産み出す、
他者や自分を攻撃してみたり。。。

この世に生まれてきたのに
自分の事を嫌う事に
エネルギーを費やすのは、
なんと勿体ない事では
無いでしょうか?