『人間道楽』 9章

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量子論#量子物理学#水
第9章

9. 量子物理学ってどんな学問

9-1.見えないモノへ関心を向ける

目に見えるモノを主体とした
いわゆる古典物理学

エネルギーを主体とした
量子物理学の違いを

水を使って説明してみたいと思います。

ご存知の様に、
水は、冷やすと固まって
氷になります。
熱すれば、水蒸氣となり
空中に放たれます。

液体の状態の時が「水」
個体の状態の時が「氷」
氣体の状態の時が「水蒸氣」

大まかに言ってしまえばこの様に、
状態によって呼び名が変わってくる訳ですね。

ただ、水は氣象の状態によっては、
もっと多くの呼び名を持つことになります。

例えば、「雨」「雪」「雹」などや、
「雲」や「霧」などといった様々な呼び名が
与えられますね。

液体の時でもその性質によって呼び名が変わります。
「軟水」「硬水」「アルカリ性」や「酸性」「中性」
など様々な、呼び名が与えられています。

面白いですね。
でも、どの状態でも、化学式で言えば同じで、
水としての性質も変わりません。

状態や、環境によって
あらゆる物と混ざり合ったり、結合したり、
影響し合ったりして、
元の性質は、そのままで見た目などが
変わっていくのですね。

義務教育で習ってきた古典物理学が、
水や氷の状態の理論と考えてみてください。

そうすると、量子論とは
氣体の状態に主眼をおいて、
水や氷の状態も説明している
と考えることが出来ます。

何が、違うかというと
氣体の状態の時には、眼に見る事が出来ません。

中には、雲は目に見えると言われる方も
いるかも知れませんね。
でも、雲も、細かいですが個体や液体の状態です。

そして、氣体の状態のままでは、
手で持ってみたりして確認する事は出来ません。

だからと言って、眼に見えない状態の時は現実に
存在しているのですから、無視しても良い
という訳では無いのです。

自然の循環の中で、
目に見えない氣体の状態の時に、
水は、あらゆる不純物から解き放たれ、
水本来の状態に戻っているのですから。

寧ろ、眼に見えない時の方が
重要だ。
と教えてくれている学問が、
量子物理学だと思っています。