『人間道楽』 1-1. 922

脳は、元々 手抜きの天才です。

というのも、入ってくる情報を全て処理して

いると、すぐにオーバーフローしてしまうか

らです。

脳はフィルターを掛けて

要らない情報を排除しています。

 

人が接する

視覚情報や、聴覚情報。

つまり、見たり聞いたりする

アナログの情報量は膨大で、

デジタル化された情報ですら、

脳はフィルターによって排除しています。

 

デジタル情報も、アナログの情報をフィルタ

ーに掛けて必要な部分だけを抜き取っている

モノです。

 

例えば、音楽CDなどは人の耳に聞こえる

範囲しかサンプリングしていません。

 

更にそれに、フィルターを掛けるのですから

脳の手抜きは大したものです。

 

その代り、意識をそこに向ける事で

その情報は過去の経験や記憶と結びつき

情報を膨らませて対応策を

検索してくれます。

意識の力は強いのです。

これを意識をフォーカス

(カメラなどの焦点を合わせるなど)

するといいます。

 

その癖に脳は、

暇になると過去や未来の状況を勝手に

引っ張り出しては、

 

ジャッジする癖が有ったりします。

四六時中なにかを、考えてないと氣が済まな

い面白い性質を持っています。

 

人の脳が本来の力を発揮するのは、

フォーカスした時です。

一点に集中することで、

その力は発揮されます。

 

今回の事例でも上げたように、

最初は人を物体としてしか見ていません。

 

それほど、フィルターを掛けているのです。

どこに集中しているかというと、

僕自身の安全にです。

 

その次に、フォーカスは優先順位を考えます。

僕自身への影響力にフォーカスをあてて、

合理的に判断し処理しようとしています。

 

この段階でも、倒れている人を、

人と認識しながら人として扱っていません。

 

そして近づき、会話を交わした状態で初めて

相手の方に、フォーカスが向き

人として扱い始めます。

 

これは、僕自身の正直に

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思考を追ったものですので、

人によっては個人差はあると思います。

 

一度、自分自身の言動を顧みて

ください。

昨日、接した人を人として扱えてましたか?

例えば、コンビニのレジを打ってくれた人に

対して。

 

人とは認識していても、人として接して

人として扱っていたでしょうか?

 

人の脳は、他人を思いやれる素晴らしい機能

を持っています。

本来の、人の脳を活かしていくと

人間関係で争う事が殆ど無くなるほどの、

機能を兼ね備えています。