『人間道楽』 4-1. 1217

第四章

 

4.脳が構築されるメカニズム

  

4-1オペレーティングシステム 

 

ここからは、コンピューター用語

を多用していきますが、

なるべく、一般的に分かり易い

注釈を入れていくつもりです。

 

人の脳は、

1日に187千項目の事柄を

考えていると言われています。

 

その思考の大半は、

過去の経験に基づいた

主にネガティヴな思考に

囚われていることが

多く見受けられるのでは

ないでしょうか。

 

 

では、なぜその様な

思考パターンに陥るか

そのメカニズムを観ていきましょう。

 

 

元々白紙の状態で、

産まれてきた人の脳は

 

コンピューターで言う

オペレーティングシステム

(以下OSと略します)

 

つまり、思考の土台となる

プログラムも出来ていないのです。

 

OS

とは、平たく言うと「iOS

であったり、「Windows」であったり

Linux」とかの事です。

 

このソフトが無いと、

どれほど優秀なハードであろうと

素晴らしいアプリケーションソフト

であろうと動きません。。

 

 

物理的なハードとしての

脳が成長するとともに

 

基本的なプログラムであるソフトも

同時に構築していく必要がある訳です。

 

この基本となる、OSは、

どこからダウンロードするのでしょう?

 

それは、一番身近で

自分を育ててくれる大人。

 

多くの場合、それは親となります。

 

例えば、言葉一つにしても

同じ日本語でも、方言やなまりが

ありますね。

 

それらの全てを、ダウンロードして

インストールしていくことになります。

 

このように、

親をモデリングして、

OSを構築していく

ことになります。

 

その期間は、

まだ潜在意識と自由に

遣り取りできる

約3年間。

 

産まれてから3歳の頃までは、

自分の基本ソフトが出来ていないため

潜在意識が表立って活動しています。

 

動物の様に、産まれてすぐに

外敵の脅威から身を護る

必要は無いとはいえ

 

この3年間で基本のソフトを

構築するのは、

驚愕のスピードだと言わざる

を得ません。

 

それと同時に、身体は成長し

出来ることが、いっぱい増えてきます。

立つ、歩く、走る。

 

身体とも同期させて、

OSを構築していきますので

潜在意識もフル稼働ですね。

 

よく「三つ子の魂百まで」と言われますが

基本ソフトを構築する時期ですので

当然だと言えるかもしれません。

 

 

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『人間道楽』 3-11. 1214

3-11 人は生まれながらの冒険者

 

顕在意識は5%

 

潜在意識は95%

 

そして潜在意識は、

集合意識にも繋がる扉を

持っています。

 

集合意識、超意識。。。。

宇宙、神。。。。

呼び方は、何でも構わないのですが。。。。

 

心の眼を開くことが出来れば

いつでも繋がることが

出来ます。

 

人に与えられたのは、

なんでも想像し、創造することの

できる理性。。。。。

そして何でも器用にこなす

ことの出来る手です。

 

 

ここで一つだけ、

秘密をお話しましょう。

人は、生まれながらに

凄い冒険をするチャレンジャーなのです。

 

それは、かつて水中に住んでいた

生物たちが、

地上にはい上がってきたという

レベルよりもっと勇気が必要な

 

凄く過酷で、

同時に凄く素晴らしい冒険です。

 

それは、自らを分離するということ。

 

漢字で「自分」は「自らを分ける」

と書きます。

 

物理的にも精神的にも

完全に孤立させ独立するという

冒険です。

 

だから、孤独感を味わい

人を疑ったり、

信頼を得たり

無くしたり

 

時には、自らのイノチを

終わらせたりもできたりするのです。

 

他の動物は、

ここまで完全に分離はしていません。

 

というより、殆どの動物が

自分を個別に認識できないくらいに

 

自然や、仲間と融合しています。

 

勿論、身体は物質として

完全に個体ですが、

 

精神的な繋がりを

手放していないのです。

 

具体的に説明しますと、

鏡を見て、自分の事が分かる動物は

 

象、ゴリラ、チンパンジー、

クジラやイルカ、

最新の研究では、豚なんかも

鏡で自分を個別に認識できていると

いうことが分かっているそうです。

 

だから、あなたを包む周囲の

環境や、自然は

 

元々あなたに、とても優しいのです。

 

ただし、あなたから心を開いて

手を伸ばさないと。。。

助けや、協力を求めないと

 

自然の方からは手を出せないような

仕組みになっています。

 

心の眼をひらいて

行動を起こせば

 

周囲に、必ず寄添ってくれている

人がいて

あなたを包み込んでくれます。

 

今まで、こんなに自分を

思ってくれている

仲間が居たとこを

驚くほどに

 

その思いの大きさに

驚くほどに

無限の愛を感じることが

出来るのです。

 

 

今の固定概念を手放すことが

出来さえすればよいのです。

 

元々あなたは、個別の存在では

無いという事を

思い出すだけでよいのです。

 

「あなたのイノチは、

私のイノチ。

 

私のイノチは、

あなたのイノチ。」

これは、ある素敵な女性から

教えてもらった言葉です。

 

潜在意識から扉は

開かれます。

 

元々潜在意識は、

あなたと凄く

仲が良く

あなたにとても優しい

ことを思い出してくださいね。

 

 

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『人間道楽』 3-10. 1209

だから、

荷物を持っている事に氣付くのは、

躓いて転んだ時などに

なってしまいます。

 

 

躓いて転びそうになったとき、

両手が、荷物を放して

あなたの身体を庇う様に

 

理性も心の荷物を手放して

あなたの心を庇おうとします。

 

だから荷物を心から

手放さない限り、

なんども躓くような

シチュエーションが

現実化されてしまいます。

 

これを、逆の視点で観てみると

転んだ時が、チャンスなのです。

手放せた荷物が

いかに重たかったか

いかに身体に負荷をかけていたかを

氣付くことが出来ます。

 

 

転倒する時

立上ろうとする時

 

意識は、荷物を手放しています。

 

 

往々にして、

立ってすぐに荷物を探して

拾い集めたりしてしまう

人がいますが。。。

 

その前に、手が解放された時の

心地よさに

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氣付ければ

 

いかに、余計な荷物が

邪魔になっていたかが分かります。

 

わざわざ、心の手に持たなくても

潜在意識が「任せろ!」って

言ってくれてますよ。

 

潜在意識を、信頼できれば

必要な時に必ず情報倉庫から

出して意識に上らせてくれます。

 

あなたの心の荷物は

あなたの潜在意識に安心して、

任せておきましょう。

 

 

『人間道楽』 3-10. 1208

3-10 理性は心の手

 

 

潜在意識は、顕在意識の何倍もの

素晴らしい機能を持っています。

 

その潜在意識は、感情と相性が良くて

感情を伴った、物事に反応します。

 

 

あなたは自分の価値を見失っては

いけません。

 

このことを忘れないでください。

 

あなた自身の存在は、

この宇宙の中で

何物にも代えがたい

素晴らしい価値があるのです。

 

 

理性は、知識により

感情をコントロールする事が

出来ます。

 

ということは、

正しい情報という

知識を理性に入れ

実行することで

 

潜在意識は、あなたの理性の

思うままに

寄り添ってくれると

いうことです。

 

 

そのためには

まず理性をよく理解する必要が

あります。

 

 

「理性」は抽象的なモノですね。

だから言語化し難いところが有ります。

 

ただ、抽象的なモノは

分かり易く説明出来る様に

具象化されているものが

存在します。

 

 

イメージしてください。

 

理性は、あなたの心の手です。

 

必要な時に、

必要なモノを、

あなたの必要な所に

届けてくれます。

 

 

ここで氣をつけたいのは

 

手に取るのは

必要な時にです。

 

でないと、あなたの両手は

常時何かを持たされて

本来の素晴らしい

働きができません。

 

手は、荷物を

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持つためだけに

存在するのではありませんよね

 

文章を書いたり

絵画を描いたり

 

楽器を演奏したり

 

本来のあなたを

余すことなく表現してくれます。

 

食べ物を口まで運んだり

書物を紐解いてみたり

必要なモノを、あなたの内側へ

導いてくれます。

 

子や仲間と、手と手を繋いだり

大切な人の肩を引き寄せたり

 

時には、あなたの頭や身体を

真っ先に庇ってくれます。

 

そんな素晴らしい機能をもった手に

常時荷物を持たせていると

いうのは、

凄く勿体ないと思いませんか?

 

 

この常時手に持っている荷物こそ

悩みの正体なのです。

 

「今」 

持つ必要の無い物で

両手を塞いでしまっているのです。

 

 

手は、人にだけ与えられた贈り物です

 

理性も、人にだけ与えられた贈り物です

 

荷物を持ったまま

あなたの氣持ちを表現できません。

 

荷物を持ったまま

あなたの内側へ必要なモノを

導くことはできません。

 

重い荷物を持った

あなたの心は、

荷物が氣がかりで

意識は荷物に執着しています。

 

身体は、正直です。

物理的に持っていなくても

心に執着という荷物を持っていれば

筋肉は実際に荷物を

持っているかのように

強張ってしまいます。

 

だから、

疲れますよね。

休みの日くらい

身体を労わりたいですよね

 

 

でも、目に見えない心の荷物は

自分で持っているかどうかなんて

氣付きにくいものです。

 

休日の日で、

身体を横にしてみても

身体はリラックスできません。

 

『人間道楽』 3-9. 1205

3-9 潜在意識とマインドフルネス

 

 

マインドフルネスとは、

何でしょうか?

 

マインドフルネスは、

今の自分の身体や

心の状態に

 

氣付くこと。

 

簡単に言えば、

今という一瞬に心を

集中させて全力を

傾けることとあります。

 

日本の文化は

恥の文化といわれています。

 

意識があろうが、

無意識であろうが、

日本人の心には、

恥をかくことを

極端に恐れる習性があります。

 

 

その為に、

事前に知識武装したり

練習を重ねて

恥をかかないように

振舞おうとします。

 

例えば

学校の授業を

思い出してみてください。

 

自分が、先生に当てられて

答える順番が回ってきそうに

なると、

 

先回りして、

自分が答えなければならない

質問を予想して、

その答えを準備しておこうと

しませんでしたか?

 

その間は、先生の話は

上の空になります。

 

その上の空な氣持ち

の時に

先生が、大切な言葉を

話されるかもしれません。

 

でも、心は今の一瞬より

少し先の将来に

ワープしていますよね。

 

当たるであろう質問の方へ

意識が向いてしまっているからです。

 

 

この様に、心は将来の不安や

過去の嫌だと思った 出来事に

フォーカスしやすい一面を

持っています。

 

例えば、食事の時

今食べているモノを

味あわずに自動的に

モノを口に

運んでいませんか?

 

食べ物は、その殆どが

他のイノチが姿を

変えたものです。

 

 

マインドフルネスは、

今の一瞬に全力で

集中する事です。

 

食事の時には、

食べるものや、

その時の自分の感覚に

意識を集中して

美味しく 味わい尽くして

頂くのが自分に対しても

その食べ物に対しても

 

一番良いこととは

思いませんか?

 

そうすると自然に

感謝の氣持ちが

湧き上がってきます。

 

 

そんな事をいっても

今日やらなければならないことが

 

頭の中を占領してる。。。って

 

その氣持ちも良くわかります。

 

だから、先の不安な出来事は

潜在意識に任せておく様に

すると心身ともに

リラックスすることが出来ます。

 

 

まだ、起こっても居ない

事柄を、今この時に

味わう必要は無いと思いませんか?

 

潜在意識という大きな器は

先の不安も、過去の記憶も

全て飲み込んでくれているのですから

 

安心して、任せても大丈夫なのです。

 

 

ただ、潜在意識に任せておくには、

自分自身とのラポール(信頼関係)

が取られていないと

難しいということが言えます。

 

逆に言うと、今の瞬間に

意識を集中させることで

自分に対してラポール

築くことが出来るように

なってきます。

 

その信号は、

身体の状態を観察するのが

分かり易い。

 

身体が緊張状態にあるか、

リラックスしているか。

 

ラポールが取れている時には、

身体がリラックスして

感覚が研ぎ澄まされた状態に

なっているのが自覚できます。

 

 

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『人間道楽』 3-8 1202

3-8 潜在意識の性質

 

潜在意識って、

つくづく風変わりですよね。()

 

潜在意識は、

時間や空間の概念がありません。

 

潜在意識にとって重要なのは、

その時の、時間や空間でなく

その物事が起こった時の

あなたの感情です。

 

その時の感情のエネルギーが

大きいほど重要性を増しますが

 

その事柄が発生した時に

エネルギーが大きすぎて

あなたの器から

感情が溢れそうになった時には

特殊なラッピングを施して

 

一時的に忘れるように

配慮してくれます。

 

こうして、あなたの心を

護ってくれているのです。

 

 

潜在意識は、

論理的な判断をしません。

 

良いとか悪いとか

善悪といった相対的な価値観

を持たないのです。

 

このことについては、

本質的に顕在意識の方を

 

少し変えてみることが

必要です。

 

なぜなら、良い悪いとか

善悪の基準は

理性が作り上げた幻想だからです。

 

勿論、集団で過ごすことによって

いろんなルールや、

マナーなど守らなければ

ならないことは沢山ありますが

 

そのルールやマナーは

あなたが作ったものですか?

 

誰かに刷込まれて

思い込んでいる事柄が

多いのではないでしょうか?

 

どのルールやマナーも

今のあなたにシックリきていますか?

 

再点検してみて、

自分に合わせたものを

構築しても良いのでは

無いでしょうか?

 

 

潜在意識は、

あなたと他の人の

区別をしません

否定形も理解しません。

 

だから、あなたが他の人を

否定してるつもりでも

 

自分を否定していることと

同じといえます。

 

って、ここまで書いてみると

潜在意識って、複雑怪奇に

 

思えますよね。

 

でも、よくよく観察してみたら

 

潜在意識の方が

凄くシンプルで効率よく

働いていることが分かります。

 

ある視点で、潜在意識を

捉えることで

その切り口は、

潜在意識の性質を

理解するのに凄く分かり易い

側面で観る事が

可能となります。

 

 

 

それは、あなたの感情に

直結しているという事♬

 

潜在意識は理性より、

感情との相性が良いのです。

 

だから、感情が伴った

記憶は そのエネルギーの

大きさに従い重要度が

決まっています。

 

あなたのオーダーも

感情が

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伴っていないと

重要だと認識されないし

その時の願いより

不安の方が強ければ

 

不安の感情に従って

しまいます。

 

 

『人間道楽』 3-7 1129

3-7 潜在意識は、あなたにとても優しい

 

潜在意識は、少し風変わりですが

本当は

あなたにとても優しいのです。

 

毎日、24時間

あなたからのオーダーを

受け取る準備が出来ています。

 

そして、あなたのオーダーに

従って 現実に落とし込めるように

手配してくれます。

 

 

エッ!

こんな、現実頼んだ覚えないけど。。。。

 

なんて、思うかもしれませんね。

 

でも、潜在意識との対話を

落ち着いて

思い出してみてください。

 

〇〇が欲しい、〇〇が欲しい。

 

と常々、思っていたらどうでしょうか?

 

この思いが、

それが無いことや、無くなってしまう

と言う不安な心から出ているのであれば

潜在意識は、その不安な心の

周波数を察知します。

 

そして、その不安が増幅される様に

オーダーを受け取ってしまいます。

オーダーする時は、

その〇〇を、手にした時の

喜びや、周囲の人たちの笑顔

そして、〇〇でどのような事を

するのか。

 

出来るだけ詳細に、

妄想してみてください。

 

コーヒー店に入って

注文するときは、

「飲み物ください。」

 

とは言わないですよね。

 

ホットか、アイスか

そして、カップの大きさや

コーヒーの濃さ

ミルクや、砂糖がいるかどうか

 

専門店なら、

珈琲豆の種類も

ブレンドとかキリマンジャロとか

言って、伝える必要がありますね。

 

オーダーを横着すると

潜在意識は、突拍子もないものを

持ってきたりしますので。。。。

 

潜在意識との対話の方法を

見直してみてください。

 

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