『人間道楽』 4-6. 170104

4-6. 心のポテンシャル

 

 

親から受け取る教えの多くは、

感情に対するブレーキ

となります。

 

赤ちゃんが、好奇心という

アクセルのみを常備して

産まれてくるのであれば、

 

親は、イノチを維持するために

必要なブレーキを教えます。

 

アクセルもブレーキも

走るためには、

必要で重要なものです。

 

ただ、そこで「歪」が生れるのも

確かなのです。

 

車をイメージしてみてください。

馬力の大きな車ほど、

強力なブレーキが必要です。

 

レーシングカーに、

チャリンコ(自転車)の

ブレーキをつけても

一瞬で燃え尽きてしまいます。

 

レーシングカーには、

レーシングカーに相応しい

優秀なブレーキシステムが必要になります。

 

怒るという感情で、

子にブレーキを教える場合

どうしても、行き過ぎた

感情を出してしまいがちになります。

 

 

それが、もっと行き過ぎた場合は

赤ちゃんを人間として

扱えなくなる場合もあります。

 

モノとして扱われた場合

受け取る側の子は、

どの様に受け取るでしょうか?

 

こんな感情を持ってしまった

自分はイケナイモノなのだ

 

そんな親の感情を受け止めた

子は、自分の感情自体を

イケナイモノとして

潜在意識に保存したり、

 

無かったことにして

蓋をして表面的には

忘れてしまうのです。

 

これらが、心のキズとなって

残っていってしまいます。

 

これは、親の理性が

親の感情をコントロール

出来なくなった

時に起こってしまいます。

 

 

モデリングされた

親からの教えは、

自分の理性に刻まれます。

 

自分の感情に対する

理性の振る舞いは、

 

自分に対する

親の言動に酷似している

はずなのです。

 

だから、親から酷く怒られたり

嫌われたと思うような

経験のある人は、

 

一度、自分の心を

再確認してください。

 

あなたの感情と

いう名のエンジンは、

 

凄く高出力で素晴らしい

性能を持っている

可能性があります。

 

親の理性を凌駕するほどの

ポテンシャル(潜在能力)

を持っているという事は、

 

強力なブレーキで封印

されている可能性が

あります。

 

そのエンジンを、

あなたがコントロールできるように

なるまでの封印です。

 

その出力を開放した時に

どんな事が起こるのか?

 

ワクワクしてきませんか?

 

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『人間道楽』 4-5. 170103

4-5. 基本ソフトの構築

 

この世に、生を受け
身体を持って生きていくために
0~3歳の期間に
親をモデリングして
OS(オペレーティングシステム
基本ソフトウェア)
を構築します。

その時代や、地域による風土
考え方の基準となる背景

 

 

例えば、単語や言葉の使い方
イントネーションなどの
細部に至るまで
正確にモデリングしていきます。

 

そして、親から
良い悪いなどの、基準も受け継ぎます。

産まれて間もない赤ちゃんは、
好奇心の塊なので
全てモノが興味の対象となります。

手や口に触れた時の感触や
様々な味覚

周囲を取り巻く音


母に抱かれた時の匂いや温もり


自分を見守る優しい眼差し

 

などなど五感をフルに活用して
理解しようとします。


身体を持つということが
どういうことかを
一つづつ確認しながら
愛しむ様に。。。

そして、自分で動くことが
出来るようになれば
興味の対称へ一目散に
近づいていきます。

それ以外の事は、
一切目に入りません。

だから親は、
危険へ近づかないように
感情に対するブレーキの
掛け方を教えようとします。

こうすれば、こんな危険が
有るからやってはいけないんだよ。。。
って。

でもでも 幼い子は、
言葉の意味を曖昧な形でしか
受け取ることが出来ません。

「危険」そのものも理解

できていません。

 

想像してみて下さい。
赤ちゃんが、熱いものに
近づいて行った時。

高い所に上ろうとした時

冷静にしていられませんよね。

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だから、親も感情を使って
教えることが多くなってしまいます。

具体的には、怒る事です。

赤ちゃんも、親の感情は理解し易い。

何かわからないけど、
お母さんが怒ってる。

怒っているから
やめておこう。。

 

 

『人間道楽』 4-4. 161229

自分自身への覚悟
と宣言。

必要なのは、
この二つです。

全ての人が、
今すぐにでも
実行できるコトなのです。

前回の話を基に
面白いコトを書いてみます。

前回のお話は要約すると、
理性が感情を見捨てる
と書きました。

これを、俯瞰
(フカン 一段高い位置から観察する事)
して観てみましょう。

大局的な視野に立って
観察してみます。

逆の視点に立って
観ると
面白いことが分かってきます。

赤ちゃん(感情)は、
潜在意識に近いところに居ます。

産まれて間もない時期であれば
潜在意識と同化していると
いう表現が分かり易いかも
しれません。

ということを俯瞰して
観てください。

理性が、感情を見放して
しまうという事は、

孤立するのは、
実は理性の方なのです。

孤立して孤独感を味わい尽くすのも
一つの生き方と捉えることは
出来ますが。。。。

理性が孤立した人は
湧き上がる不安を
別の恐怖に結び付けて
しまいがちになります。

世の中の悪いと思われている事、
酷いと思われること
ネガティヴな方向へと
意識をフォーカスするのです。

そうすると、実際の
行動としては的外れな
モノを追いかけてしまいます。

前回にも触れましたが

頭がもっと賢くなるべきだ。
見た目がもっと良くならなければならない。
仕事がもっと出来なければならない。
もっと良いものを身につけるべきだ。
子供は、厳しく躾けるべきだ。



どんな人にも、優しくするべきだ。
地球の環境に優しくしなければならない。
世界は平和になるべきだ。。

考え自体は、特におかしいことでは
無いと思いますが、

この心の出所は
自分の不安を解消するための
代替品でしかありません。

心の奥を覗いてみますと、
根本の恐怖と
向き合うことを
避けているのが分かります。

だから、反対方向へ
走ってしまっている事となっちゃいます。


出来るなら
自分の人生を
自分の基準で楽しんで
みたいと思いませんか?

その観点から観た場合
自分(感情)を見捨てないこと
つまり、自己受容は
命綱となります。

 

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『人間道楽』 4-4. 161228

4-4. 顕在意識の不安の正体

 

顕在意識に現れる

得体のしれない不安感。

 

それは、潜在意識に残る

恐怖感へと繋がっています。

 

その恐怖の正体を知れば

克服できないまでも

対応が、容易になります。

子育てとは、自分育てと

言われることが有りますが、

 

まさにその通りなのです。

立場を入れ替えて

幼かった自分に

意識を向ける事の出来る

最大のチャンスなのです。

 

では、潜在意識に残されている

恐怖感に向き合ってみましょう。

 

凄く簡単に答えを書いてしまいます。

 

それは、死への恐怖....

ではありません。

 

自分で自分を裏切ってしまう事への

恐怖感なのです。

 

自分が、自分を見捨ててしまう事への

恐怖がその正体です。

 

分かりにくいのは、自分が二つ出てきますね。

 

最初の自分は、親あるいは理性となります。

次の自分は、赤ちゃん、子あるいは感情

となります。

 

お母さんの不安感は、

自分が我が子である赤ちゃんを

見捨ててしまうかもしれない

という恐怖心に繋がっています。

 

それは、取りも直さず

幼いころ、親に見捨てられる

かもしれないという心が

芽生えたからです。

 

大人となった今は。

その心と真正面から

向き合うことが出来るはずです。

 

自分に宣言してください。

私は、どんな事があっても

自分を見捨てたりはしないと。

 

全ての責任は、自分がとると。

 

これが、自己受容です。

 

自己受容が100点満点の

何点か聞かれて。

 

100点以外の回答をする人は、

大概は、自己受容という言葉を

正しく解釈出来ていません。

 

条件付けをしたり、

ジャッジしてしまうのです。

 

頭がもっと賢ければとか。

見た目がもっと良ければとか。

 

仕事がもっと出来たらとか。。。

 

そんなことは、一切関係ありません。

 

自分で自分を受け容れることが

出来ているかどうかです。

 

イザとなって、自分を見捨てずに

全責任を受け容れることが出来るかどうかの

自分自身への「覚悟」です。

 

これが、自分に対して出来ているなら

赤ちゃんにも、そう言えるはずです。

あなたを、見捨てはしないと。

 

どんな事があっても、

あなたを、受け容れると。。。

 

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『人間道楽』 4-3. 161226

4-3. 依存心

 

 

潜在意識の存在に

氣付けるように

理性の中に、

プログラムとして

 

イベントが発動するような

仕組みを組み込むとは

具体的にどういう事でしょうか?

 

子育ての経験を

思い出したり、

想像したりしてみてください。

 

赤ちゃんが産まれれば、

大概の家では、

赤ちゃんが、最優先事項に

なりますね。

 

赤ちゃんが、居るだけで

家の中は、優しい空気に

包まれますし

 

そこに寝ているだけで

何でもしてあげたい

という氣持ちも

生まれてきたりします。

 

だからといって

現実として 親も、

四六時中 赤ちゃんに

関心を寄せている事は、

難しいですよね

日々の暮らしの中で

赤ちゃんは、泣いて自分の存在を

アピールします。

 

でも、用事や約束事があれば

心は、赤ちゃんを離れてしまいます。

 

例えば、赤ちゃんがお乳をあげても

おむつを換えても泣き止まない

 

熱がある訳でもないし、

って困ってしまう事って

あると思います。

 

物理的にみれば、

条件は、満たされているはずなのに

現実として

赤ちゃんは、泣き止まない。

 

そんな時に、

お母さんの多くは、

自分の足りないと思っている部分に

フォーカスしてしまいます。

 

自分の不安な心に焦点を

当ててしまいがちになります。

 

自分に足りないと思っているので

外に答えを求めてしまいます。

 

育児書を読んだり、

スマホやパソコンで検索してみたり。。。

 

肝心の赤ちゃんへの関心は

お留守となって、

不安でいっぱいになって

しまったりしますよね。

 

そんな、親の不安な氣持ちを

察知して赤ちゃんは、

さらに鳴き声を大きくします。

 

それで、

お母さんの不安は、

更に大きくなってしまいます。

 

これが、親の方に残る依存心です。

 

ネガティヴな氣持ちが

循環してしまいます。

 

自分に足りないと

思ってしまったことに

フォーカスを向けてしまうと

外に足りないものを補充しようと

探しにいってしまいます。

 

子育てを経験したことの無い人でも

容易に想像できると思うのですが。。。

 

この思いは、

赤ちゃんにも伝わります。

 

赤ちゃんが、

欲しいのはお母さんからの

安心のエネルギーです。

 

お母さんが、

安心した氣もちで

赤ちゃんに接すれば

赤ちゃんは、安心して泣き止みます。

 

自分に足りないという思い

依存心、欠乏間は、

この様に親から子へと

受け継がれていってしまいます。

 

でも、その不安感が

潜在意識の事を

思い出す切っ掛けにもなるのです。

 

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『人間道楽』 4-2. 1223

4-2.スタンドアロン

 

これを、視点を変えて

潜在意識側から観てみましょう

 

自分の一部である

愛しい赤ちゃんを

理性という衣を纏わせ

 

自分から分離させるのです。

 

分離させて手放すとはいえ

意識は、ずっと寄添っています。

 

そして、潜在意識の存在に

氣付けるように

理性の中に、

プログラムとして

イベントが発動するような

仕組みを組み込みます。

 

個になるという事は、

コンピューターで説明すると

ネットワークから切り離され

スタンドアロン

(他との接続を切り、単独で使用する事)

で稼働する事に似ています。

 

スマートフォンの「機内モード

を使用した経験がある人なら

分かると思うのですが、

 

ネットワークから切り離された

スマートフォンは、

通常の数%ほどの能力と

なってしまいます。

 

いくら優れた機能を持っている

スマートフォンでも

ネットワーク接続できないモノを

購入する人は、居ないのでは

ないでしょうか?

 

僕の学生時代には、

コンピューターが出来立ての頃で

LAN(ローカルエリアネットワーク

今のインターネットなどに繋がる

通信機能)も特殊なもので一般化

されていませんでした。

 

スタンドアローン

コンピューターもそれなりに

価値は有ったのですが、

今の様に、爆発的に発展したのは

インターネットを始めとする

ネットワーク接続ができる環境が

整備されたからだと

断言できます。

 

潜在意識側からすれば、

そのことに、氣付き

再び自分の意識に

接続される事を望んでいます。

 

ただ、時間の概念が無いので

早くとかの意識はなく

それまでは、スタンドアロンでの

経験を積み重ねて行くことに

なりますが。。。

 

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『人間道楽』 4-1. 161220

この03歳の時期に、

産まれたその環境で、

或は その時代背景で

生きていく基本的な

理性という名のプログラム

の土台が構築されます。

 

実際には、もっと複雑で繊細ですが

分かり易くするために

ストレートな表現で綴っていきます。

 

潜在意識は、自分から離れて

個として生きていけるように

理性というプログラム

を組み立てていきます。

 

自我の構築は、

分離意識を育む事となります。

 

その時に、どうしても強い不安感を

伴うこととなり

赤ちゃんは、人との心の繋がりで

安心感を得ようとします。

 

早い話が、親からの関心です。

 

大げさな表現かもしれませんが、

赤ちゃんは理性が

育まれていくにつれて

 

イノチ懸けで、親からの

関心を得ようとします。

 

今までに、潜在意識から

得られていた安心感を

人との心の繋がりに

変換していく作業です。

 

赤ちゃんは、不安になると

親を探します。

 

そんな時に、目が合って

親が微笑んでくれれば

関心を持って貰えていることで

安心を得ることが出来るのですが

 

親が、無関心な態度をとれば

不安感は、大きく育ってしまい、

 

これが、依存心の

芽生えとなってしまいます。

 

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